肺水腫(はいすいしゅ)は、肺の中に液体がたまり、うまく呼吸ができなくなる状態です。原因は大きく2つに分けられます。
・心臓の病気が原因で起こる「心原性肺水腫」
・その他の要因(感電・外傷・感染など)で起こる「非心原性肺水腫」
ここでは、**高齢のわんちゃんに多い「心原性肺水腫」**について説明します。(先天性の心疾患がある子犬さんでも発症することがあります。)
もともと心臓に持病がある子で、次のような症状がみられる場合は、肺に液体がたまる「肺水腫」を起こしている可能性があります。
呼吸が速い・苦しそう(ハアハアする、口を開けて呼吸)
夜間に咳が増える
横になれず、立ったまま呼吸している
舌や粘膜が紫色っぽく見える(チアノーゼ)
⚠️ このような症状がある場合は、すぐにお電話ください。放置すると命に関わる危険性があります。
肺水腫の確定診断には、以下の検査が必要です。
胸部レントゲン検査:肺に液体がたまっていないかを確認
心臓の超音波検査:心臓の動きや弁の状態を確認
また、血液検査で腎臓や肝臓の機能を確認し、心臓の薬を安全に使用できる状態かどうかを判断します
ただし、呼吸が苦しい場合は、まず酸素室で安定させてから検査を行うことがあります。検査よりもまず「呼吸を落ち着かせること」が最優先です。
治療の目的は、心臓の負担を軽くすることです。そのために以下の治療を行います。
利尿薬(フロセミドなど)
強心剤(ピモベンダンなど)
酸素吸入
症状が重い場合は、入院して集中的に治療を行うこともあります。
心臓の病気を持つ子では、「安静時呼吸数」に注意してみましょう。
安静時呼吸数とは:横になっている、または寝ているときの呼吸数のことです。
普段から安静時呼吸数を記録することで、呼吸数が増加した時に心臓病の進行や肺水腫の前兆に気づくことがあります。
💡 少し動いた後や、動物病院など緊張する場面では、病気でなくても呼吸数が増えることがあります。安静時のタイミングで測るようにしましょう。
はじめに
肺水腫(はいすいしゅ)は、肺の中に液体がたまり、うまく呼吸ができなくなる状態です。
原因は大きく2つに分けられます。
・心臓の病気が原因で起こる「心原性肺水腫」
・その他の要因(感電・外傷・感染など)で起こる「非心原性肺水腫」
ここでは、**高齢のわんちゃんに多い「心原性肺水腫」**について説明します。
(先天性の心疾患がある子犬さんでも発症することがあります。)
こんな症状があるときは注意!
もともと心臓に持病がある子で、次のような症状がみられる場合は、肺に液体がたまる「肺水腫」を起こしている可能性があります。
呼吸が速い・苦しそう(ハアハアする、口を開けて呼吸)
夜間に咳が増える
横になれず、立ったまま呼吸している
舌や粘膜が紫色っぽく見える(チアノーゼ)
⚠️ このような症状がある場合は、すぐにお電話ください。
放置すると命に関わる危険性があります。
🔍 検査について
肺水腫の確定診断には、以下の検査が必要です。
胸部レントゲン検査:肺に液体がたまっていないかを確認
心臓の超音波検査:心臓の動きや弁の状態を確認
また、血液検査で腎臓や肝臓の機能を確認し、心臓の薬を安全に使用できる状態かどうかを判断します
ただし、呼吸が苦しい場合は、まず酸素室で安定させてから検査を行うことがあります。
検査よりもまず「呼吸を落ち着かせること」が最優先です。
💊 治療について
治療の目的は、心臓の負担を軽くすることです。
そのために以下の治療を行います。
利尿薬(フロセミドなど)
強心剤(ピモベンダンなど)
酸素吸入
症状が重い場合は、入院して集中的に治療を行うこともあります。
日常生活で気をつけること
心臓の病気を持つ子では、「安静時呼吸数」に注意してみましょう。
安静時呼吸数とは:横になっている、または寝ているときの呼吸数のことです。
普段から安静時呼吸数を記録することで、呼吸数が増加した時に心臓病の進行や肺水腫の前兆に気づくことがあります。
💡 少し動いた後や、動物病院など緊張する場面では、病気でなくても呼吸数が増えることがあります。
安静時のタイミングで測るようにしましょう。